第6回日本脊椎前方側方進入手術研究会

第6回JALAS

会長挨拶


第6回 日本脊椎前方側方進入手術研究会
会長 飯田 尚裕
(獨協医科大学埼玉医療センター 整形外科 准教授)


 第6回JALAS(日本脊椎前方側方進入手術研究会)は2020年1月25日(土)に御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで開催いたします。
 脊椎の前方・側方進入手術は古くから行われてきた術式ですが、胸腰椎への低侵襲側方椎体間固定術(LIF)の普及に伴い注目度が増し、本術式の適応・手術手技・医療安全に関する理解と知見を深め学術的な発展に寄与することを目的に2014年に本研究会が設立されました。これまで5回の研究会はいずれも多数の参加者を集め、他科領域の先生を含めた経験豊富な講師陣による充実した講演で好評を博してきました。
 今回のテーマは「思源」と致しました。北周の詩人・庾信の微調曲という詩の一部「飲水思源」から拝借しました。「水を飲みて源を思う」から「物事の根本を忘れない」「物事の基本を大切にする」という意味です。本研究会に当てはめると、前方側方進入手術の根本を忘れず基本を大切にするということです。胸腰椎低侵襲側方椎体間固定術は導入から5年以上経過しその手技は広く理解されてきたと思われますが、思わぬ落とし穴にはまるとも限りません。今回は尿管損傷に焦点を当て、実際の症例から尿管損傷を起こしうる手技を共有し、またその対処法を泌尿器科の専門家に解説していただきます。さらに今後導入される可能性のある腰仙椎低侵襲前方椎体間固定術やACR (Anterior Column Realignment)で起こりうる血管損傷や逆行性射精について、それぞれ血管外科と射精専門家からの講演をいただきます。前回の本会でも特集された頚椎人工椎間板は今、最も注目される新手術法と思われますが、本手術を成功させるには従来の頚椎前方固定術の根本を理解する必要があります。まさに「思源」です。多くの頚椎前方の達人に従来の前方固定術の手技について動画を交えて解説していただき、今後本手技が安全に普及するよう皆で学びたいと思います。頚椎前方手術で起こりうる椎骨動脈損傷については経験豊富なスペシャリストに実際の症例も提示していただき頚椎前方手術の極意を教えていただきます。またその対処法について脳外科医からの解説もいただきます。そのほか側彎症前方手術の長期成績からその適応と今後の展望、前方法と後方法の学閥を超えた比較、脊椎外傷に対する前方手術の適応の変化、最新の前方支柱再建法などをテーマとして、その根本に迫ります。
 前回に引き続き頚椎人工椎間板のハンズオンを行います。また午後からは厳選したワインでリフレッシュできるような場を設けております。脊椎前方側方進入手術の基本を見直す充実したプログラムをご用意し、より多くの皆様方のご参加を心よりお待ちしております。